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腰痛には整体と鍼のどっちを選ぶべき?それぞれの特徴を解説

鍼

「腰痛には整体?鍼?どっちがいいの?」と迷っていませんか?

本記事では、そんな悩みを持つあなたのために、整体と鍼灸それぞれの治療法の特徴や違い、腰痛の症状別に適した施術の選び方などをわかりやすく解説します。

さらに、整体と鍼灸を組み合わせることで得られる相乗効果や、施術を受ける際の注意点などもご紹介します。

この記事を読めば、あなたの腰痛に最適な治療法を見つけ、一日も早く痛みから解放されるための道が開けるはずです。

Contents

鍼と整体の基本情報

整体とは

整体とは

整体とは、身体の歪みやバランスを整えることで、腰痛をはじめとする様々な体の不調を改善・予防する施術法です。

「整体」は民間療法の一つであり、その施術方法は多岐に渡ります。 日本で広く行われている整体は、大正時代に発祥したとされる「柔道整復術」をルーツに持つものが多く、骨や筋肉の構造を熟知した上で施術が行われます。

整体は、国家資格である「柔道整復師」の資格を持つ施術者だけでなく、民間資格を取得した施術者によって行われることもあります。

整体の種類

整体には様々な種類があり、それぞれ施術方法や得意とする症状が異なります。

主な整体の種類には、以下のようなものがあります。

整体の種類特徴
指圧指の腹を使って、身体の特定のポイント(ツボ)を刺激する施術法
カイロプラクティック主に背骨の歪みを矯正することで、神経の働きを正常化し、体の不調を改善する施術法
オステオパシー筋肉や骨格だけでなく、内臓や頭蓋骨の動きも考慮し、身体全体のバランスを整える施術法
タイ古式マッサージセンと呼ばれるエネルギーラインを刺激することで、身体の歪みを整え、柔軟性を高める施術法

これらの整体は、それぞれ異なる理論や技術に基づいていますが、共通しているのは、身体の自然治癒力を高めることを目的としている点です。

整体は、身体の不調を感じた時だけでなく、健康維持や疲労回復のために利用する人も多くいます。

整体治療の効果

整体治療は、身体全体のバランスを整えることで、様々な効果が期待できます。

主な効果としては、以下のようなものがあります。

  • 姿勢の改善効果
  • 筋肉の緊張緩和効果
  • 関節可動域の拡大効果
  • 痛みの軽減効果
  • 血液循環の促進効果
  • 自律神経の調整効果

整体治療は、手技による適切な刺激を与えることで、身体の自然な回復力を高め、全身の調和を目指します。

鍼とは

鍼とは

鍼(はり)治療とは、東洋医学に基づいた伝統的な治療法の一つで、細い鍼を身体の特定のポイント(ツボ)に刺し入れることで、気の流れを整え、自然治癒力を高める施術です。

鍼治療は、WHO(世界保健機関)も腰痛治療に効果があると認めており、世界中で広く実践されています。

日本では、医師の資格を持つ者が行う「医師による鍼灸治療」と、国家資格である「はり師」の資格を持つ者が行う「はり師による鍼治療」があります。

鍼治療の効果

鍼治療は、腰痛の緩和だけでなく、様々な効果が期待できます。

主な効果としては、以下のようなものがあります。

  • 血行促進効果
  • 筋肉の緊張緩和効果
  • 神経系の調整効果
  • 免疫力向上効果
  • 自律神経の調整効果

鍼治療は、身体に直接アプローチすることで、自然治癒力を引き出し、根本的な改善を目指します。

鍼治療の種類

鍼治療には、使用する鍼の種類や施術方法によって、いくつかの種類があります。

主な鍼治療の種類には、以下のようなものがあります。

鍼治療の種類特徴
毫鍼(ごうしん)最も一般的な鍼治療。髪の毛ほどの細さの鍼を使用し、ツボに刺入する。
皮内鍼(ひないしん)皮膚の浅い部分に留置する短い鍼を使用する治療法。持続的な効果が期待できる。
電気鍼(でんきしん)鍼に微弱な電流を流すことで、より高い鎮痛効果や筋肉の弛緩効果を得る治療法。

これらの鍼治療は、それぞれ異なる特徴を持つため、症状や体質に合わせて使い分けられます。

整体と鍼の違い

整体と鍼の違い

体の不調を改善する方法として、整体と鍼どちらを選ぶべきなのか、ここでは整体と鍼の施術の主な違いについてご紹介します。

  • 施術方法の違い
  • 資格と専門性の違い
  • 保険適用の有無

以下に、それぞれの項目ごとに違いを分かりやすく解説していきます。

施術方法の違い

整体と鍼には施術方法とその目的の違いがあります。

整体は、骨盤を矯正したり、筋肉の緊張をほぐすことで体の不調を軽減する目的があります。

一方、鍼治療は、細い針を体のツボに刺すことで痛みの抑制や筋肉の緊張の緩和をする目的があります。

施術方法目的
整体身体の軸となる骨盤を中心に、骨格の歪みを整え、筋肉や筋膜の緊張を緩和する。
手技を用いるため、施術者の経験や感覚が重要となる。
・身体の構造的なバランスを整える
・血行促進効果
・神経伝達の改善
髪の毛ほどの細い鍼を身体のツボに刺し、神経や筋肉に刺激を与える。
鍼の種類や刺激方法も様々で、症状や体質に合わせて使い分けられる。
・痛みを抑える
・筋肉の緊張を緩和する
・自律神経のバランスを整える

資格と専門性の違い

整体と鍼治療の「資格と専門性の違い」としては、以下のようなものが挙げられます。

施術資格専門性
整体民間資格が多く、法的な規制がないため、誰でも開業が可能。流派や施術者によって、専門とする症状や施術方法が異なる。
・骨格矯正
・筋肉調整
・ストレッチ指導
国家資格である「はり師」免許が必要(※)。
厚生労働省の認可を受けた養成学校を卒業し、国家試験に合格する必要がある。
東洋医学に基づいた身体全体のバランス調整を目的とする。
近年では、西洋医学的な見地からも研究が進められている。
・経穴(ツボ)への刺激
・経絡(エネルギーの通り道)の調整

【参照】はり師国家試験の施行(厚生労働省)

保険適用の有無

整体と鍼の「保険適用の有無」にも違いがあります。

保険適用の有無説明
整体原則として保険適用外。
ただし、骨折や脱臼後のリハビリなど、医師の同意があれば、接骨院や整骨院で保険適用となる場合もある。
整体院での施術は保険適用不可。
医師の同意があれば、神経痛、リウマチ、腰痛症、頸腕症候群、五十肩、脳血管障害の後遺症などに限り保険適用となる。

腰痛の症状毎の施術方法の選び方

腰痛の症状毎の施術方法の選び方

腰痛の原因や痛みの特徴によって、最適な施術方法も変わってきます。

ここでは、代表的な腰痛の症状別に、整体と鍼灸それぞれ施術で期待できる効果を紹介します。

自分の状態に合った適切な施術を選ぶことで、早期に痛みの緩和が期待できるでしょう。

筋肉の張りによる腰痛

筋肉の張りによる腰痛

長時間同じ姿勢での作業や、重い荷物を持ったときなど、筋肉が緊張し、血流が悪くなっている状態で起こりやすい腰痛です。

腰や背中に痛みやコリを感じることが多く、動かすことによって痛みが強くなることもあります。

整体で期待できる効果

筋肉の張りによる腰痛に対して、整体では主に手技による施術が行われます。

熟練した施術者の手によって、凝り固まった筋肉をほぐし、筋肉の緊張を和らげていきます。

また、体全体のバランスを整えることで、腰への負担を軽減します。

骨盤や背骨のズレを調整し、正しい姿勢に導くことで、筋肉の不必要な緊張を解消します。

これにより、痛みの軽減だけでなく、体の動きやすさも改善されます。

さらに、ストレッチやエクササイズの指導も行われ、自宅でのケア方法も学べます。

鍼灸で期待できる効果

鍼治療では、細い針を特定のツボに刺すことで、筋肉の張りによる腰痛を改善します。

鍼を打つことで局所の血流が促進され、凝り固まった筋肉がほぐれていきます。

また、体内の痛み物質の分泌を抑制し、自然な鎮痛効果も期待できます。

さらに、神経系に働きかけることで、筋肉の緊張を和らげ、リラックス効果をもたらします。

鍼治療は体全体のバランスを整える効果もあり、腰痛の根本的な原因にアプローチします。

また、副作用が少なく、継続的な治療によって徐々に症状が改善されていきます。

筋肉の張りによる腰痛は整体と鍼のどちらがおすすめ?

筋肉の張りが強く、腰以外の部位にも症状が出ている場合、骨盤ズレや姿勢の悪さが疑われます。

整体で骨盤のズレを改善し、張った筋肉をほぐしてもらうと良いでしょう。

鍼灸は、ピンポイントで痛みの原因となっている部分にアプローチでき、鎮痛効果も期待できるため、慢性的な腰痛だけではなく、ギックリ腰などの急性腰痛の改善にも効果が期待できます。

神経痛による腰痛

神経痛による腰痛

腰から足にかけて痛みやしびれが出る坐骨神経痛などが代表的な症状です。

神経痛による腰痛では、腰の骨や椎間板が神経を圧迫することで、痛みやしびれを引き起こします。

整体で期待できる効果

神経痛による腰痛に対して、整体では主に神経の圧迫を解消することを目指します。

骨格や筋肉のバランスを整えることで、神経への圧迫を軽減し、痛みの緩和を図ります。

特に、骨盤や脊椎の歪みを調整することで、神経根の圧迫を解放し、痛みの原因に直接アプローチします。

また、周辺筋肉の緊張をほぐすことで、二次的な痛みも和らげます。

さらに、日常生活での姿勢指導や運動療法を組み合わせることで、長期的な症状改善を目指します。

鍼灸で期待できる効果

鍼治療では、神経痛による腰痛に対して、痛みの緩和と神経機能の回復を目指します。

特定のツボに鍼を打つことで、神経伝達物質の分泌を促し、痛みのシグナルを抑制します。

また、局所の血流を改善することで、神経周辺の炎症を軽減し、痛みを和らげます。

鍼刺激により体内のエンドルフィンの分泌が促進され、自然な鎮痛効果も期待できます。

さらに、自律神経系のバランスを整えることで、全身のリラックス効果も得られ、慢性的な痛みの緩和に寄与します。

神経痛による腰痛は整体と鍼のどちらがおすすめ?

神経痛の場合は、整体と鍼灸を併用することで、より高い効果が期待できます。

整体で骨格の歪みを整え、鍼灸で筋肉の緊張を緩和することで、相乗効果が期待できます。

慢性的な腰痛

慢性的な腰痛

慢性的な腰痛は、明確な原因がわからない場合も多く、長期間にわたって痛みが続くのが特徴です。

ストレスや冷え、姿勢の悪さなどが原因となることもあります。

整体で期待できる効果

慢性的な腰痛に対して、整体では体全体のバランス調整を重視します。

長期間の姿勢の歪みや筋肉の緊張を解消し、根本的な原因にアプローチします。

骨盤や脊椎の位置を調整することで、腰への負担を軽減し、痛みの緩和を図ります。

また、深層筋のトレーニング指導により、体幹の安定性を高め、再発予防に努めます。

さらに、日常生活での動作指導を行い、痛みを誘発する習慣的な動きの改善を促します。

定期的な施術により、徐々に体の状態を改善し、長期的な痛みの軽減を目指します。

鍼灸で期待できる効果

慢性的な腰痛に対する鍼治療では、痛みの緩和と体全体の機能改善を目指します。

特定のツボに鍼を打つことで、長期化した痛みのサイクルを断ち切ります。

局所の血流改善により、慢性的な炎症を軽減し、組織の修復を促進します。

また、体内の痛み物質の分泌を抑制し、自然な鎮痛効果を引き出します。

自律神経系のバランスを整えることで、ストレス関連の筋緊張も緩和します。

継続的な治療により、徐々に痛みの閾値を上げ、日常生活の質の向上を図ります。

慢性的な腰痛は整体と鍼のどちらがおすすめ?

慢性的な腰痛の場合、整体と鍼灸どちらにも効果が期待できます。

それぞれのメリットを理解した上で、自分に合った施術を選ぶようにしましょう。

ぎっくり腰

ぎっくり腰

急に腰に激痛が走るぎっくり腰。

正式名称は「急性腰痛症」と言い、重いものを持ち上げた時や、くしゃみなど些細な動作で起こります。

整体で期待できる効果

ぎっくり腰に対する整体では、急性期の痛みと炎症の軽減を主な目標とします。

優しい手技を用いて、周辺筋肉の緊張を緩和し、痛みの軽減を図ります。

骨盤や脊椎のわずかな歪みを調整することで、腰への負担を軽減します。

また、患部を安静に保ちつつ、血行を促進する軽いマッサージを行います。

急性期を脱した後は、徐々に可動域を広げる運動療法を指導します。

再発予防のため、正しい姿勢や動作の指導も行い、長期的な改善を目指します。

鍼灸で期待できる効果

ぎっくり腰に対する鍼治療では、即効性のある痛みの緩和を主な目的とします。

患部周辺の特定のツボに細い鍼を打つことで、急性の痛みを和らげます。

鍼刺激により局所の血流が改善され、炎症の軽減と治癒の促進が期待できます。

また、体内の痛み物質の分泌を抑制し、自然な鎮痛効果を引き出します。

筋肉の緊張を緩和することで、二次的な痛みや硬直も予防します。

急性期を過ぎた後も、定期的な治療により再発予防と体質改善を図ります。

ぎっくり腰は整体と鍼のどちらがおすすめ?

ぎっくり腰の急性期は、鍼灸治療がおすすめです。

痛みが強い場合は、無理に動かず湿布や痛み止めを使用し、安静にすることも大切です。

産後の腰痛

産後の腰痛

妊娠・出産によって骨盤が開いたり、歪んだりすることで腰痛を引き起こします。

また、授乳や抱っこなど、育児による身体への負担も原因の一つです。

整体で期待できる効果

産後の腰痛に対する整体では、出産によって変化した体のバランス調整を重視します。

特に骨盤や背骨のゆがみを整えることで、腰への負担を軽減します。

産後特有の緩んだ靭帯や筋肉を、優しい手技でサポートし、徐々に強化していきます。

授乳や抱っこなどの育児動作による腰への負担も考慮し、正しい姿勢指導を行います。

また、産後の体型変化に合わせたストレッチやエクササイズを指導します。

ホルモンバランスの変化による影響も考慮し、全身のケアを通じて腰痛改善を目指します。

鍼灸で期待できる効果

産後の腰痛に対する鍼治療では、痛みの緩和と全身のバランス調整を目指します。

腰部周辺の特定のツボに鍼を打つことで、局所の血行を改善し、痛みを和らげます。

また、全身の気血の流れを整えることで、産後の体調回復を促進します。

ホルモンバランスの乱れによる影響にも働きかけ、心身のリラックス効果も期待できます。

授乳中の方でも安心して受けられる低刺激の治療法を選択します。

産後の腰痛は整体と鍼どちらがおすすめ?

産後の腰痛には、骨盤矯正を専門とする整体での施術がおすすめです。

鍼灸と併用することで、より高い効果が期待できます。

その他の症状

症状整体鍼灸詳細
椎間板ヘルニア椎間板にかかる圧力を軽減するために、骨盤の歪みを整えたり、背骨の矯正を行います。
鍼灸では、痛みやしびれの緩和を目指します。
重症の場合は、病院での検査が必要です。
脊柱管狭窄症神経の通り道を広げるために、骨盤の歪みを整えたり、背骨の矯正を行います。
鍼灸では、血流を改善し、痛みやしびれの緩和を目指します。
重症の場合は、病院での検査が必要です。

腰痛の症状は多岐にわたり、原因も人それぞれです。

自己判断で施術方法を選ぶのではなく、専門家の意見を参考にしながら、自分に合った施術を見つけることが大切です。

整体と鍼のメリットとデメリット

整体と鍼のメリットとデメリット

整体と鍼は、健康管理や痛みの軽減において人気のある代替療法です。

どちらも自然な治療法として知られていますが、それぞれに特有のメリットとデメリットがあります。

ここでは、整体と鍼のメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。

どちらが自分に適しているかを判断する際の参考にしましょう。

整体のメリット

整体で得られるメリットは以下の通りです。

  • 自然な治療法:整体は薬を使わず、身体の自然なバランスを整えるため、薬の副作用を避けることができます。
  • 姿勢改善:筋肉や骨格の調整を通じて姿勢が良くなり、慢性的な腰痛や肩こりの予防が期待できます。
  • リラクゼーション効果:施術により血行が良くなり、リラックス効果やストレスの軽減も得られます。
  • 可動域の改善:関節の可動域が広がり、身体全体の動きがスムーズになることが多いです。

整体のデメリット

整体のデメリットは以下の通りです。

  • 効果に個人差がある:整体の効果は人によって異なり、全ての症状に対して即効性があるわけではありません。
  • 一時的な痛みや不快感:施術により急な血流改善が起き、溜まっていた老廃物が流れ出すことで筋肉痛や不快感が生じることがあります。特に初めて施術を受ける場合には違和感を感じることもあります。
  • 費用がかかることがある:保険が適用されないことが多いため、継続的な施術にはコストがかかる場合があります。
  • 治療者の技術による差:施術者の技術や経験に依存する部分が大きく、専門的な知識が不足している場合には効果が得られにくいことがあります。

鍼のメリット

鍼を行うことで得られるメリットは以下のとおりです。

  • 自然な痛みの軽減:鍼は自然治癒力を引き出し、慢性的な痛みや筋肉の緊張を和らげます。
  • 副作用が少ない:鍼は薬を使わないため、薬物療法に伴う副作用を心配する必要がありません。
  • 血行促進:鍼治療によって血液循環が改善され、新陳代謝が活発になり、疲労回復にも効果的です。
  • 自律神経のバランス調整:鍼は自律神経に働きかけ、ストレスを軽減し、リラクゼーション効果も期待できます。

鍼のデメリット

鍼を受ける際に注意したいポイントは以下の通りです。

  • 即効性がないこともある:一度の施術で効果を感じられない場合があり、継続して通う必要があることがあります。
  • 施術時の不快感:鍼を刺す際に痛みや違和感を感じる場合があり、特に初めての方には心理的な抵抗感を持つことがあります。
  • 衛生管理が必要:衛生管理が不十分な場合、感染リスクがあるため、信頼できる施術者を選ぶことが重要です。
  • 保険適用範囲が限られている:鍼治療は保険適用が限られているため、自己負担での治療が必要になることが多いです。

整体と鍼の相乗効果

整体と鍼の相乗効果

整体と鍼は、それぞれ異なるアプローチで体の不調を改善しますが、これらを組み合わせることでさらなる効果を期待することができます。

整体は骨格や筋肉のバランスを整え、鍼は体内のエネルギーや血流を調整します。

これらの治療法を同時に取り入れることで、体の深層から全身の健康をサポートする相乗効果が生まれます。

以下で、具体的にどのような相乗効果が得られるのか、解説していきます。

併用することで得られる効果

整体と鍼を併用する効果として、主に3つの効果が期待できます。

相乗効果1:筋肉と神経への複合的なアプローチ

整体は主に筋肉や骨格の歪みを整え、身体の構造的な問題を改善することに焦点を当てています。

一方、鍼はツボを刺激することで、神経系や自律神経系に働きかけ、身体の機能的な問題を改善することを目的としています。

これらの施術を組み合わせることで、筋肉や骨格の歪みを整えながら、同時に神経系や自律神経系にも働きかけることが可能になります。

例えば、腰痛の原因が、筋肉の緊張と神経の圧迫の両方にある場合、整体で筋肉の緊張を緩和し、鍼で神経の圧迫を軽減することで、より効果的に腰痛を改善することができます。

相乗効果2:血行促進効果の向上

整体は、筋肉をほぐしたり、関節の動きを改善することで血行を促進する効果があります。

鍼治療もまた、ツボを刺激することで血流を改善する効果が知られています。

これらの施術を併用することで、身体全体の血行が促進され、筋肉や組織への酸素供給が向上し、老廃物の排出も促されます。

相乗効果3:自然治癒力の向上

整体と鍼治療は、どちらも身体の自然治癒力を高める効果があります。

整体は、身体の歪みを整えることで、自然治癒力が最大限に発揮される状態を目指します。

鍼治療は、ツボを刺激することで、身体の内部から自然治癒力を引き出す効果があります。

これらの施術を併用することで、身体の内側と外側の両方から自然治癒力を高め、根本的な改善を目指せるのです。

併用の注意点

整体と鍼を併用する場合は、以下の事に注意が必要です。

施術を受ける順番

整体と鍼の施術を受ける順番は、症状や施術者の判断によって異なります。

一般的には、まず整体で身体の歪みを整え、筋肉の緊張を和らげた後、鍼治療を行うことが多いようです。

施術間隔

整体と鍼の施術間隔は、症状や施術者の判断によって異なります。

ぎっくり腰のような急性腰痛の場合、週に複数回の施術を受ける場合もあれば、週に1回の施術の場合もあります。

施術者選び

整体と鍼の両方の施術を受ける場合、それぞれの専門知識と技術を持った施術者を選ぶことが重要です。

それぞれの施術の効果を最大限に引き出すためには、施術者同士が連携を取ることが重要になります。

信頼できる施術院を選び、施術を受ける前にしっかりと相談するようにしましょう。

整体と鍼治療は、どちらも副作用の少ない安全な施術法ですが、妊娠中の方や持病がある方は、施術を受ける前に医師に相談するようにしてください。

施術を受ける際のポイント

施術を受ける際のポイント

身体の不調で施術を受ける際は、整体と鍼の施術方法を考えるだけでなく、どのような施術者なのかなど治療院の選び方も重要です。

以下で、それぞれの選び方のポイントをご紹介いたします。

信頼できる施術者の選び方

資格や経験を確認し、専門分野が自分のニーズに合っているか考慮します。

カウンセリングで人柄や対応の丁寧さを確認し、信頼関係を築けるか判断しましょう。

コミュニケーションの取りやすさも重要なポイントです。

資格・経験

国家資格の有無と、取得後の実務経験年数を確認します。

継続的な研修参加や、特定症状に関する専門資格の有無も重要です。

経験豊富で学び続ける施術者を選ぶことで、質の高い施術が期待できます。

口コミ・評判

複数の口コミを比較し、施術効果だけでなく対応や雰囲気も確認しましょう。

ウェブサイトの評価に加え、知人からの直接的な評判も参考にします。

ただし、過度に評判に左右されず、自身の判断も大切にしてください。

カウンセリング

症状や悩み、期待する結果を詳しく伝え、適切な施術方法の提案を受けます。

質問や不安点を遠慮なく伝え、納得いくまで説明を求めることが大切です。

施術者の説明の分かりやすさや傾聴姿勢も評価のポイントになります。

治療院選びのポイント

施術の種類や専門性が自分のニーズに合っているか確認します。

院内の雰囲気や清潔さ、スタッフの対応も重要です。

予約の取りやすさや待ち時間、営業時間なども考慮しましょう。

清潔さ

施術室や待合室、共有スペースの清潔さをチェックします。

タオルやシーツの交換、施術者の手洗いや消毒の徹底も観察しましょう。

器具や機材の衛生管理状況も重要な確認ポイントです。

アクセス

自宅や職場からの距離、公共交通機関の利用のしやすさを確認します。

車で行く場合は駐車場の有無、バリアフリー対応の状況も確認しましょう。

周辺環境も考慮し、継続的に通院しやすい立地かどうか判断します。

料金体系

初診料や再診料、各種施術の料金が明確に提示されているか確認します。

保険適用の有無や、自費診療の場合の詳細な料金内訳も確認しましょう。

割引システムや支払い方法の多様性も考慮に入れてください。

その他

予約システムの利便性やキャンセルポリシーの柔軟さを確認します。

ホームケアのアドバイスやアフターフォローの充実度も重要です。

プライバシーへの配慮や個人情報の管理体制にも注目しましょう。

当治療院での腰痛解消事例

CASE1:腰痛、産後のゆがみ

項目詳細
症状慢性的な腰痛で受診。 産後で骨盤のゆがみが強く、腰の筋緊張も強かった。
年齢・性別33歳・女性
お住まい千葉県千葉市
治療内容総合骨盤整体、鍼灸

CASE2:ギックリ腰

項目詳細
症状ギックリ腰で、湿布と痛み止めも効かず歩行も辛い状態。
年齢・性別50歳・女性
お住まい千葉県千葉市
治療内容鍼灸

まとめ

腰痛に悩む方が整体と鍼灸治療のどちらを選択するかは、痛みの原因や症状、体質、そして施術に対する考え方によって異なります。

筋肉の緊張や骨盤の歪みが原因の場合は整体が、神経痛や血行不良が関係する場合は鍼灸治療が効果的と言えるでしょう。

しかし、どちらも一長一短があります。

どちらが良いか迷う場合は、自己判断せず、専門家の意見を参考にしましょう。信頼できる施術院を選び、施術を受けるようにしてください。

この記事の監修者

鈴木拓郎

鈴木拓郎

生年月日:1987年5月25日 
出身地:千葉県千葉市
学歴:帝京平成大学ヒューマンケア学部卒
   帝京平成大学大学院 柔道整復学専攻 修士課程修了
資格:柔道整復師
   スポーツ整体ボディケアセラピスト
   中学・高校教諭一種免許状(保健・体育)